C57135が・・・
37年前の今日
日本のSL牽引の旅客列車は消えました
1975年12月14日のことでした
私はたくさんの仲間と共に、勇払原野の小さな丘に立ち尽くしていました
まだ暗いうちからです
昼過ぎに現れたC57135は、上空を飛来するヘリコプターと同調する速度で
原野を疾走してきました
はっきりと覚えていませんが、50分以上の遅れで運行されていたようです
私はこのとき、2社からの出版を抱えていました
ひとつはモノクローム
ひとつは、カラーでした
トライXを装てんしたF1は、三脚にセットした400mmF5,6で
コダクロームが入ったF1は、魚眼レンズでした。こちらは手持ちです
ヘリコの飛来は想定外でした
急遽400mmの光軸をアップし
画面上部にホバリングをはじめたヘリを捉えました
C57の白煙は、遅れを少しでも取り戻すように、アップテンポでした
平坦な室蘭本線ですから、ドラフト音はありません
わずかなロッド周りの回転音と、乗客の歓声を残し、あっという間に去りました
6時間、待ちに待った舞台は
一瞬でした
周囲の仲間に、声はありませんでした
無言でした
このときの、無言に匹敵する重さを、その後の復活SLの撮影現場で経験することはありません
日本のSL牽引の旅客列車は消えました
1975年12月14日のことでした
私はたくさんの仲間と共に、勇払原野の小さな丘に立ち尽くしていました
まだ暗いうちからです
昼過ぎに現れたC57135は、上空を飛来するヘリコプターと同調する速度で
原野を疾走してきました
はっきりと覚えていませんが、50分以上の遅れで運行されていたようです
私はこのとき、2社からの出版を抱えていました
ひとつはモノクローム
ひとつは、カラーでした
トライXを装てんしたF1は、三脚にセットした400mmF5,6で
コダクロームが入ったF1は、魚眼レンズでした。こちらは手持ちです
ヘリコの飛来は想定外でした
急遽400mmの光軸をアップし
画面上部にホバリングをはじめたヘリを捉えました
C57の白煙は、遅れを少しでも取り戻すように、アップテンポでした
平坦な室蘭本線ですから、ドラフト音はありません
わずかなロッド周りの回転音と、乗客の歓声を残し、あっという間に去りました
6時間、待ちに待った舞台は
一瞬でした
周囲の仲間に、声はありませんでした
無言でした
このときの、無言に匹敵する重さを、その後の復活SLの撮影現場で経験することはありません