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里山SL列車

う~ん、、、、
小湊鉄道の里山SL列車を見たとき、言葉がありませんでした。

SLの形をしていれば、お客は来るだろう、、、といった発想が伝わってくるようで、
やるせない気持ちでした。
訪れた日は雨模様だったので、天候のせいにしたいところでした。でも、いただけないのです。

産業用機関車の形をしながら、C11のようなボリュームにしたかった、そこからしておかしさが伝わってきました。
カメラアングルを考え、欠点が出ないように撮影したのは、長年の経験からですが、
少ない予算なら、なおのこと、無駄のないよう、
乗って頂くお客さんに喜んで頂くような、雰囲気を醸し出してほしかったというのが正直な気持ちです。

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どうせ観光客だから、何回も来るわけではない。適当にさばければいい、というようでは、
いまのSL観光列車を売りにしている、一生懸命な会社にとってもマイナスイメージです。

新造にしては、小湊のSL列車には、夢がありません。
ノスタルジックでもないし、ロマンチックでもありません。
可愛らしさもないし、迫力もないのです。
残念です。

迫力の点では、石炭をたく本物のSLに負けますから、可愛らしさを売りにすべきだったでしょう。
無味乾燥すぎます。
全体に大振りなのも良くありません。

方向転換つきの、伊予鉄道は、ぼっちゃんSLを参考にしなかったのでしょうか。
豊島園のSLを、ご覧にならなかったのでしょうか。
遊園地のSLなんか、といわないでください。あちらの方が出来も思想もしっかりしています。
いずれも動力はディーゼルです。

客車もいけません。
オーバーサイズです。
客室ドアがこれまたいけません。
通勤形ディーゼルカーの、キハ30系を連想する外吊です。

P6050057.jpg

外吊りドアは安全で合理的かもしれません。
安全は絶対的ですから賛成ですが、合理性はどうでしょうか。
合理的生活から逃れたい人々を癒す観光施設という認識を忘れたのでしょうか。

SL列車を走らせるという発想は、素晴らしかっただけに、無念です。

これからSL列車を走らせる計画のある鉄道会社があったら、ヨーロッパの保存SLを参考にして頂きたいと思います。
たとえばオランダ。ここは1435mmの広軌ながら、可愛らしい軽便の雰囲気を醸し出しています。
スイスもしかりです。

どこの国のどんなところを参考にしたらいいか分からないときは、
絶版ですが、私の「ヨーロッパのSL」をお貸しします。
とてもとても参考になりますよ。

SLの形や鉄道の雰囲気もさることながら、
お客さんに喜んで頂くには、どうすればいいのかという、最も大切な要素を学べるからです。







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