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ハマナスの数珠

写真は、ハマナスの実でつくった数珠、じょず、です。
ネックレースにしたり、頭に乗せて冠にしてもいいくらい、美しく魅力的です。

数珠P1600630

本来数珠の材質は、不変であるように硬い鉱物や木材が用いられ、しかも珠の数は、除夜の鐘と同じ108と決められているようです。珠を少なくする場合は、1/2とか、1/3など割り切れる数にするのが決まり。
でもこれは、17珠。
1/6 の18珠に足りません。

じゅずP1600626

この数珠は、八戸のおばあちゃんが作ったものです。
昔はお盆が近づくと人々は、色づいたハマナスの実を海岸で集め、手作りしてご先祖をねぎらったそうです。
写真は、そうした話を八戸市美術館キュレーターさんから聴き、おねだりして、送って頂いた手作りの品です。

私はこの素朴な数珠に接して、信仰とか供養の本来の姿を知るような気持ちになりました。
祖先を敬う崇高な気持ちは、形にとらわれず、身近なものを丹精込めて作ったもので手を合わせてこそ通じ合うように思うのです。

身近な素材に糸を通して数珠を作るということは、鎌倉時代以降のことと思います。
地方によっては、ドングリに糸を通すとか、貝殻を用いるところもあったかもしれません。
また、糸を通す通さないは別として、その季節の身近なものを集め、供えて敬うことは、はるかそれ以前からの人々の気持ちの表れではなかったかと、遠い時代の暮らしぶりや心を垣間見る思いでした。

じゅずP1600621
実のアップです。

数珠P1600610
我が家のバラの実。
庭の小さな赤い点々がそれです。

わが国では現在、ハマナスは茨城県が南限だそうです。
2012年に訪れたスエーデンでは、ハマナスの花を、公園や街角で普通に見かけました。
なんと、その名は「にっぽん」!
いつの時代に海を渡ったのか知りませんが、見事に育ち、開花して、市民の中に溶け込んでいました。
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