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015「小湊鉄道馬立駅 永久に」

●015 データ  
「小湊鉄道馬立駅 永久に」

駅の情景を暖かなまなざしで、でもちょっとドキュメント風に。

動画中心+スチール 9分23秒
撮影 2013年 9月 7日
制作 2013年10月14日(鉄道記念日)


●015 動画エッセイ
「小湊鉄道馬立駅 永久に」


趣のある多くの駅舎が消えていく中で、小湊には待合室に座ってひとときを過ごしたい駅がいくつもあります。新建材やコンクリートの住居に寝起きする人々が多い今、年代を経た木造の駅は得がたい存在。中に入ると気持ちが静まり、落ち着くのです。

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小湊鉄道には年代を経た魅力あふれる木造駅舎がいくつもあります。牛久の先にある上総鶴舞は、関東駅舎100に選ばれていますが、ほかにも同等の価値や機能美を有した駅があります。それぞれの方々に好み、ひいきの駅舎はあると思います。私は小湊にとどまらず、千葉では銚子電鉄も好きですし、秩父鉄道の駅はすべてにほれ込んでいるくらいです。

馬立駅は、特別ここでなければというわけではありませんでした。午後から茂原での打ち合わせ前に、せっかくだからと早めに出て、なんとなくこの駅にたどり着いたというわけです。

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前回の茂原打ち合わせでは、海士有木に行きました。ここで1時間ほど撮影しています。列車は上下1往復ずつ。今回もそんな感じかなぁとカメラを取り出したものの、あと1本、あと1本と、のめりこみました。
全車同一形式なので、車両的魅力には欠けますが、整備清掃されているので、撮り甲斐がありました。外見はワックスかけしているのではと思うほど、つややかです。

清掃ということでは、駅もきれいでした。ゴミなど落ちていません。私どもが駅にたどり着いたのは、土曜日の11時ころでした。きっと朝とか、ウイークディには委託の駅員さんがいるのでしょう。管理が充分に行き届いています。待合室には大きめなゴミ箱が2つも用意されています。それがせっかくの木製改札口脇にくくられていて、見た目にはちょっとどうかと思いましたが、致し方ないのかもしれません。

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クラシックな出札口もいい感じです。”しばらくお待ちください”の標示が出ていましたが、開くことはあるのでしょうか、脇には存在感のある自動券売機が設置してありました。

お金を入れると、チン、ジャラジャラ。パチンコというかゲーム感覚で、気分は高揚します。最近はこうしたものが多いのか、冒頭部分に映像がセットしてありますので、聞いてみてください(音楽で音は小さくなってしまったか)。

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待合室からホームに出ると、ドラム缶がありました。樋を通して雨水を集めるように工夫しています。清掃やプランターの花に使うのでしょう、中を覗いてみたら、1/3ほど溜まっていました。
コンコンと叩いてみました。でもボーフラはいません。缶を叩けば浮き沈みを繰り返すので、存在を確かめやすいというわけです。生き物の影はなく、水は澄んでいます。

鎌倉時代・・・、いえ、頼朝の時代ではなく私が鎌倉に生息していたころの話で、あのころの利用駅は北鎌倉でした。上りホームの中ほどに、錆びきったドラム缶があって、叩くまでもなく、ウヨウヨといたではありませんか、ボーフラが。鎌倉は蚊の多いところだ、湿気が原因と諦めていたのですが、こんなところに栽培設備があったのです。

駅員さんに何とかしてと言ったのですが変化なし。様子を見ていると毎朝叩きながら、しかめっ面をするサラリーマンがいたのです。どうやら電車を待つ間、彼の日課のようです。私も真似て、事あるごとに叩いてみると、だんだんボーフラが愛おしくなってきた記憶がありました。

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小湊沿線の人たちって素敵ですね。穏やかな表情をしているのです。受ける情報は大都市東京と変わらないのに、人間らしいゆとりを感じたものです。豊かな黒土を踏みしめているからかもしれません。



*023「松山いよてつ ねこのしっぽ」に関連コメントあり。



 2013年11月25日
 広田尚敬


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