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014「京成アクセスライン 2時間30分」

●014 データ
「 京成アクセスライン 2時間30分」

一定時間内に現れる電車姿のスチール構成。

写真 90点  6分18秒
撮影 2013年 9月12日
制作 2013年10月11日


●014 動画エッセイ
「京成アクセスライン 2時間30分」


時間を決めての定点観測撮影は、『鉄道動画.com』を始める前から考えていました。カメラを構える位置は、ほぼ同じとして、目の前に迫る電車、列車をすべて撮影するというものです。何より壮観だし、鉄道の一つの断面を描くので、後世に残る立派な資料になるはずです。いわば時刻表を検証、映像化しようというわけです。

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難しいことはさて置いて、楽しみながら京成電鉄から始めました。きっかけは3月にデビューした千葉ニュータウン鉄道の9200形を撮りたかったからです。条件がよければ、2時間30分も試してみるか、といった軽い気持ちで望みました。

一形式1本の、9200の運用は把握していませんでした。朝、出来るだけ早く撮影現場に到着し、ひたすら待つという撮影です。小ぶりの網(畳2枚ほど)を海に沈めて獲物を待つ、ボラ漁に似ているかもしれません。七尾線の撮影でそんな光景を目にしたことがありました。気の長い漁だな、ご苦労なことだと思いましたが、今回の撮影は似ていそうです。2時間30分のことが頭になかったら、退屈だったことでしょう。

なぜ2時間30分なのか、深い意味合いはありませんが、およその路線規模、走行距離と時間、列車密度と種別、使用形式などから割り出した直感的な平均値2時間にプラスして、前後15分ずつの糊代をつけた感じです。だから狙う鉄道や状況、路線の撮影位置によって、この数値は変わる可能性があるでしょう。

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撮影を始めて20分、私のいる2番ホームに早くも9200が到着しました。停車するまで気づかなかったくらい静かな姿でした。ちょっときれいだな、と思ってナンバーを見て分かったほどで、デビューから半年経つと周囲とも同化し調和が保たれていたのです。

よし、2時間後には戻ってくるぞ、3番ホームに入る姿を順光で、と確信を得ました。同時に、件の2時間30分も実現できそうに思えました。彼が運用から外れていたらアウトなので、ラッキーです。ところが事は簡単には運びません。思わぬ事態が潜んでいたのです。

9200が西馬込に向かってから1時間が経過したでしょうか、私は一旦ホームから離れ、地上の改札に向かいました。一つは、より正確な帰路の時間を知りたかったことと、トイレです。時刻は駅員さんが、たぶん9時42分の特急でしょうと親切に教えてくれました。トイレは改札の横にありました。実は数日前から脚にむくみがあり、医者に勧められた利尿剤を、1番のバスに乗る前に服用していました。

ホームに帰るエレベータの中で、電車の発車音が聞こえました。間に合う、後部を狙おう。扉が開き、邪魔にならない位置に移動するとカメラを構えました。焦ってぶれてはなりません。いつもより気持ち軽めにシャッターを切りました。しかしシャッターは単純な音がしただけで手ごたえがありません。おかしいな、2度目のシャッターを心もち強く押しました。

ところが反応なし。カメラを見るとエラー標示が出ているではありませんか。すぐ対応しました。ところが近頃の電車の加速は早く、カメラを正常に戻したときはテールライトも見えません。結果、8時57分発、印旛日本医大行は、撮ることが出来ませんでした。

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反省点がいくつか浮かびました。”トイレに行っても手を洗う時間は省略せよ”これはいけません。しかしカメラは壊れないという神話は崩れました。翌日の撮影でさらに・・・です。

「定点撮影で全部」は今回初めてかと思ったら、1975年、最後のSLを室蘭本線で24時間撮っています。読売新聞からのムックに掲載したのを思いだしました。およそ40年も昔のことです。



2013年11月10日
広田尚敬


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