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昭和の鉄道7

早いですねぇ・・・もう6月!
昨年末、ビデオ撮影したブルトレが
「昭和の鉄道 第7巻」の中に収録されて発売となりました

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そもそもこの昭和の”映像”は、戦前戦後のニュース映画から鉄道の映像だけを抜き取って編集したものです

それらのカメラ、いえ、キャメラ(そう呼ばれてスチールと区別)は初期がアイモ、後半がフィルモを主体にしているようです
これは時代と、取材先で写りこんだお仲間やライバルたちの手にしたキャメラからの推測です

アイモは戦前活躍した35mmフィルムを用いるもので、フィルムの長さは100フィート
時間にして66秒しか持ちません
動力はさすがに手回しではなく、ぜんまい式でしたから、一人で撮影できる機動力ある機材でした

戦後の機材は16mmが中心になり、映画館で上映する時は35mmにブローアップされました
16mm機材は各種ありましたが、報道ではダントツでフィルモでした
なにしろ壊れないという信頼性からです

フィルムの長さは100フィートでした
35mmと同一長です
これは巻いた時の直径から来たものでしょう
撮影できる時間は、100フィートで2分30~45秒になりました
これは大きい
でも、ぜんまい式ですから、フルに巻き上げて22秒しか動きません

しかもこのぜんまい、巻き上げにすごい力が必要なんです
最初は軽いですよ、でも最後のほうになるともういけません
素手では困難です
ですから当時のニュースキャメラマンは、片手に白手袋をはめていたんです
これがカッコよかった・・・
この世界にも、憧れの白手袋があったのです

ベテランが使用していたフィルモは、レンズが3本装着できる
70DRターレットが主体でした
何刊目でしたか、「昭和の鉄道」に東京駅を出発するSLが出てきますが
そこでも2回フィルもが写っています

1回の巻上げで最大22秒
フィルムは2分半しかもたない
だから昔の映像は気迫に溢れています
すごいですよ

しかも編集がこれまたすごい
1秒24コマですが、コマそのものと対峙して組み上げているのです
すさまじい・・・

これらのテクニックと気迫、どこへ消えたのでしょう
まったく継承されていません

フィルムからビデオに変わった映像の世界は
長時間収録が可能になりました
1時間でも2時間でも回しっぱなしが可能になったのです
すばらしい技術の発展です
しかし・・・
口の悪い人はこれを垂れ流しというそうです

鉄道で垂れ流しを用いているのが
運転台からの映像です
しかし・・・
そこから新たな映像やアートが生じてこそ文化が成立していくのでしょう
期待が高まります

ところで、世の中に出回っている現在のビデオ映像は、客観的なものが中心です
要するに、撮り手が誰かということは関係なく、その場の光景を単純コピーしたものが映像として多く流通しているのです

商品化を考えた場合
主観的な映像はなかなか成立しないのが現状です
それは理解できます

しかし・・・
今回「昭和の鉄道」に収録されている私の映像は
ちょっとだけ主観的映像が台頭しています
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